私たちの身の回りの全てのものは80数種類程度の元素の組み合わせで成り立っています。そして現代の豊かな人類社会をかたち作っている多くのものが科学者の英知によって創り出された人工物質です。このシンポジウムでは、平成12年度から5年間にわたって実施された「京都大学元素科学研究拠点」形成プログラムの研究成果をもとに、元素の特性に着目した新しい物質創製の化学について紹介します。また、物質における元素の役割を美しいイラストで綴った「一家に1枚周期表」を使って、元素の特性に彩られた私たちの暮らしと未来について語ります。この企画が、化学の楽しさと重要性を広く一般の皆さんに再認識して頂く機会になればと願っています。

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