科学的発見とは何か−「泥沼」から突然「見晴らし台」へ 科学的発見とは何か−「泥沼」から突然「見晴らし台」へ 大学共同利用機関法人自然科学研究機構 朝日新聞社 NHK 総合研究大学院大学

伊藤公孝先生の講演に関する質問


Q1:
プラズマ閉じ込め装置全体を10m程度、自由落下させて、無重力状態を、1秒弱つくり出し熱対流をとめます。この間に、種火をつくることは、可能ですか?

A1:
講演では湯を沸かすときの熱対流の例を挙げました。プラズマ閉じ込めの問題では、重力以外に原因があるので、自由落下では解決出来ません。
話は変わりますが、重力によって起きる対流や乱流にも重要なテーマがあります。無重力状態に近づけどのように制御出来るか、研究している人たちがいます。着想を大事にして考えてみてください。

Q2:
H-modeがわかっても、核融合にはまだ次の壁があるとすると何でしょうか。

A2:
実用化のためには、燃える事を実証した後、定常的に燃え続けるように保つ事が必須です。核融合燃焼状態を定常的に保つ事には、様々なチャレンジが残っています。

Q3:
プラズマ加熱での変態点はFeを過熱した場合に密度変化が生じる現象と理論的に関係があるのだろうか?

A3:
直接の関係はありません。

Q4:
プラズマは、とても興味深いものですね。元々「ワケの分からないモノ」という意味なので、魅力があるのだろうと思います。研究のしがいのあるテーマなので、今後の研究成果が楽しみです。

A4:
なにをお読みになって「元々ワケの分からないモノ」とおっしゃっているのか分かりませんが・・・
本日の話に限らず、森羅万象様々なテーマにプラズマは現れますので、興味を持って注目くだされば幸いです。