開催趣旨

樋口輝彦総長 独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター
総長 樋口 輝彦

独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)は、精神疾患、神経疾患、筋疾患、発達障害をはじめとする、脳とこころの機能などに深く関連する疾患について、国を代表するナショナルセンターとして、法律に基づき、先端的かつ高度専門的な研究開発と医療の提供を行っております。これらの医療研究分野については、まだまだ未解決の課題が数多く、今後の飛躍的発展が国内外において求められています。

こうした中、当センターは、独立行政法人化後3年目を迎え、5年間の中期計画の中間点を期に、「脳と心の医療と研究 最前線」と題し市民公開シンポジウムを開催することと致しました。私たちの取り組んでいる新しい医療や研究プロジェクトの現状、また、将来の方向性など今後何を目指していくのかについて、国民の皆様に対して、現場の第一線にいる研究者や医師などの職員から、分かりやすくお伝えし、ご理解いただけるようコミュニケーションを図ることを大きな目的としております。

当センターの活動については、その成果が新しい診断や治療技術に繋がるよう、国民の皆様や社会に対して具体的に反映できる、より有益な形にしていくことが求められています。また、多くの国家予算が投じられていることから、そのための説明責任を果すことが必要であり、国民の皆様方との対話の場を作っていかなければならないと考えております。

この趣旨から、本シンポジウムでは、ご参加の皆様方にアンケートや事前のご質問などにご協力いただき、皆様の様々な視点からのご意見・ご批判等を頂戴し、センターの今後の活動の糧としていくことを目指しております。

センターがその役割を的確に果たすためには、皆様との協働が必要であると考えております。是非この機会にご参加頂き、ご理解を深めていただければ幸いです。


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