プログラム (同時通訳付き)
※講演者、講演タイトル等プログラムが一部変更になる場合があります事をご了承下さい。
※詳細が決定次第、本ホームページ上でご案内致します。
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10:00〜 | 開 場 |
10:30〜10:40 | 「開催の挨拶」 多根 伸彦 NPO法人ニューロクリアティブ研究会 理事長 |
【基調講演】 | |
10:40〜11:30 | 「ひらめきと創造性――私の体験」
甘利 俊一 独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター センター長 |
“ひらめき”はいつでもどこにいるときにでも現れる。でも、“良いひらめき”が現れるには心の準備が必要である。さらに、“ひらめき”を実らせるためにも周到な準備が必要である。こうした積み重ねが創造性を生むのであろう。私のささやかな体験を語りながら、研究の喜び、テーマの選び方、さらに年齢に応じた考え方の変遷を物語ってみたい。 | |
【講演】 | |
11:30〜12:10 | 「脳と創造性」
茂木 健一郎 ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー 東京工業大学大学院連携教授 |
私たちの脳は、新しいものを生み出す、創造性という素晴らしい能力を持っている。そして、ITが高度に進化しつつある今、人間は単純な知的労働から開放されて、創造性の発揮に専念することができる条件が整いつつある。人間の創造性にとってのルネッサンスの時代が訪れようとしているのである。どんな平凡に見える人の中にも新しいものを生み出す力、その潜在的な力を活かすべき時代が来たのである。(茂木健一郎著『脳と創造性―「この私」というクオリアへ―』より) | |
12:10〜13:00 | 昼 食 |
【講演】 | |
13:00〜13:20 | 「人間の歴史、そして一人ひとりの創造性の未来」
多根 弘師 株式会社三城 代表取締役社長 |
創造性は、137億年前の宇宙誕生から現在まで、いくたびの熾烈な環境変化を乗り越えてきた人間に与えられた淘汰と進化の賜物かもしれない。グローバル社会の今日ほど、一人ひとりの創造性を引き出し合い、チームや社会で生かし合うことが求められる時代はないだろう。あるべき未来から自分をみたとき、人間は一人ひとりの創造性がもつ歴史的意味に気づいていくことだろう。 | |
【特別講演】 | |
13:20〜14:20 | 「天才の脳科学―創造性はいかにつくられるか―」
The Creative Brain:The Neuroscience of Genius ナンシー・C・アンドリアセン アイオワ大学 メンタルヘルス研究所長 医学博士・哲学博士 Nancy C.Andreasen, M.D.,Ph.D University of Iowa Hospitals and Clinics |
創造する能力−新しいコンセプト、思想、発明品、対象物、芸術を生むこと−は人の脳の最も大切な特性であります。しかし、我々は、「創造性をどのように定義するか」「高い知性と関係している(していない)のか」「どのような心理的プロセス、環境事情が創造的洞察を引き起こすのか」「創造的瞬間に神経レベルで何が生じているのか」「健康、病気、特に神経疾患とどのような関係があるのか」「創造性をどのように高め、養成できるのか」という重要な問いかけを含む創造性の特性、神経学的な基礎をほとんど分かっていません。今回は、並外れた高い創造性をもった個人の内省的な報告の考察です。また、創造性の神経学的基盤とその無意識の思考プロセスとの関係を最新の脳イメージング技術(PET/fMRI等)による実験データにて考察します。そして、創造性の家族的遺伝と神経疾患の関係をも証左していきます。(ナンシー・C・アンドリアセン著「天才の脳科学」参照) | |
14:20〜14:30 | 休 憩 |
【講演】 | |
14:30〜15:20 | 「創造する「心」の旅路を探る」
久米 是志 本田技研工業株式会社 3代目社長 社友 |
私たちの経験した技術開発の場での創造とは一言で言えば「よく考え、やって、みて、気付く」事であったと言えよう。この「気付き」−「創造のひらめき」はどのようにして出てくるのか?同じ「志」を持った仲間達との「共創」の場での「気付き」に至るまでの心の旅路を探り集約してみると、そこに1つの旅路のパターンが浮かび上ってくる。それは奇しくも「悟り」に至るまでの「心の旅のしかた」を教える大乗仏教の六波羅蜜と軌を1つにしているように見える。それは「自己」の2領域が交互に活動する「創出サイクル」がある事を示唆しているのではなかろうか。(久米是志著「ひらめきの設計図」より要約) | |
15:20〜15:50 | 『脳科学と創造性』に関する研究助成と褒章 |
○助成 「創造性」の脳科学的エビデンスの研究 一人ひとりの「創造性」開発に関連して、脳イメージング技術などを活用した脳の高次機能の解明や神経伝達物質の探索など、脳科学的エビデンスをもたらす研究を助成する。 ○褒章 「脳と創造性」に関する基礎的な研究 脳科学技術の向上に役立つ研究で、内容が独創的であり、かつ過去5年以内に発表された研究論文、講演、報告等の内容により、褒章を選定する。 | |
15:50〜16:00 | 「閉会の挨拶」 鈴木 良次 金沢工業大学特任教授 NPO法人ニューロクリアティブ研究会 副理事長 |