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公開シンポジウム
第75回日本人類学会大会公開シンポジウム 第16回人類学関連学会協議会合同シンポジウム
第75回日本人類学会大会公開シンポジウム
「人類進化史から理解するヒトの遺伝的多様性」
私達一人ひとりの”違い”には、ヒトという種が歩んできた長い進化の歴史が反映されています。この公開シンポジウムは、ヒトの遺伝的な多様性の研究に取り組む第一線の研究者が、自身の最新研究成果とその背景を平易に紹介し、皆様にヒトがもつ多様性の大切さを再認識していただく機会となるよう企画しました。オンライン開催かつ無料でご参加いただけますので、会員以外の方もふるってご参加下さい。
日時： 2021年10月9日（土） 15：00〜18：00
場所： オンライン開催（Zoom）
オーガナイザー： 河村正二（東京大学）
| 予定演者・講演テーマ | |
| 木村亮介（琉球大学） | ヒトの遺伝的多様性と表現型多様性を理解する |
| 山口今日子（Liverpool John Moores University） | ヒト皮膚色の進化と多様性 |
| 中山一大（東京大学） | 病気へのかかりやすさと環境適応 |
| 小金渕佳江（東京大学） | 下戸遺伝子と日本列島人ゲノムに見るヒトの多様性 |
| 新村芳人（宮崎大学） | 匂い遺伝子と匂いの感じ方の多様性 |
| 河村正二（東京大学） | 霊長類進化の視点で見たヒトの色覚多様性の意義 |
| ※ | どなたでも無料でご参加いただけますが、事前登録が必要となります。 |
| ※ | 科学研究費補助金 研究成果公開促進費（研究成果公開発表（B））による援助をうけて実施されます。 |
公開シンポジウムへの事前参加登録はこちら
※登録期限 10月8日（金）
第16回人類学関連学会協議会合同シンポジウム
「ソーシャルディスタンス」
日時： 2021年10月11日（月） 13時〜16時（予定）
場所： オンライン開催（Zoom）
主催： 日本人類学会（世話人：第75回日本人類学会大会長 河村正二）
（開催趣旨）
人類学関連学会協議会は、日本人類学会、日本生理人類学会、日本文化人類学会、日本民俗学会、日本霊長類学会（五十音順）の５学会によって構成される組織です。2006年11月に、高知工科大学を会場とする第60回日本人類学会研究大会に合わせて第1回シンポジウムが開催されて以来、５学会の持ち回りで、年１回のシンポジウムを開催してきています。2021年は日本人類学会が担当学会となります。
合同シンポジウムを通して異なるアプローチ、視点を学び合うことで、自然科学的「ヒト」と人文科学的「人間」を跨ぐより高次の「人類学」理解へと繋げるのが協議会の狙いです。今回は、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）対策から日常生活のキーワードとなった「ソーシャルディスタンス」をテーマとしました。コロナ対策の文脈では本来「フィジカルディスタンス」と呼称されてしかるべき対策法がソーシャルとして流布していることは人類学的に興味深いと思います。この背景には、距離の取り方に対する様々な意味合いがあることが想像されます。本合同シンポジウムでは、「ソーシャルディスタンス」の話題を感染症対策に限定しません。物理的距離にも限定しません。社会的、歴史的、階層的、集団的、心理的、生物学的など様々な距離や距離の取り方、それらの背景、機能、もたらす正や負の影響など、「距離」という切り口で語り合うことで、人類学の新たな一面を表出してみたいと思います。
なお、オンライン開催とするのは、大会会期として予定していた10月9日〜11日が本来三連休となるはずだったものが、オリンピックが2021年に延期予定とされたことで、11日が平日となり、会場の確保や感染に関連して学内者と学外者の接触に不安が生じたためです。また、例年合同シンポジウムへの参加者は、開催学会参加者が大部分で、他学会からは講演者を含むわずかであったものが、前回の日本民俗学会主催のオンライン開催においては、開催学会以外から多くの参加があったことも大きな理由です。オンラインという究極のリモートディスタンスをとることで、学会間の密な交流を目指すことも「ソーシャルディスタンス」のテーマに沿うと期待します。
| 予定演者・講演テーマ | |
| 日本人類学会 岡崎健治 （鳥取大学医学部） | 結核症からみえてきた新石器時代の稲作農耕民における‘ソーシャルディスタンス’ |
| 日本文化人類学会 左地亮子 （東洋大学社会学部） | 身体の距離が「社会的なもの」になる時−フランスのジプシー・マヌーシュの民族誌を通して考える |
| 日本霊長類学会 山田一憲 （大阪大学人間科学部） | ニホンザルの個体間距離にみられる地域間変異：密な社会と疎な社会 |
| 日本民俗学会 川島秀一（東北大学 災害科学国際研究所） | 民俗調査における社会的距離―調査者と話者とのあいだをめぐって |
| 日本生理人類学会 樋口重和（九州大学 大学院芸術工学研究院） | 脳のミラーシステム−自他との境界を越えて− |
| ※ | どなたでも無料でご参加いただけますが、事前登録が必要となります。 |
| ※ | 合同シンポジウムに関するお問い合わせは16godosympo@gmail.comまでお願いいたします。 |
| ※ | 科学研究費補助金 研究成果公開促進費（研究成果公開発表（B））による援助をうけて実施されます。 |
人類学関連学会協議会合同シンポジウムへの事前参加登録はこちら
※登録期限 10月8日（金）