第55回超音波ドプラ・新技術研究会

当番幹事 ご挨拶

第55回超音波ドプラ・新技術研究会　当番幹事
岩手医科大学医学部 内科学講座消化器内科分野
黒田　英克

本研究会では「革新と挑戦：慢性肝疾患・肝癌診療を切り拓く超音波の新境地」を主題とし、特に注目すべき二つの研究領域に焦点を当てます。第一に、代謝関連脂肪性肝疾患（MASLD）や門脈圧亢進症を含む慢性肝疾患、そして第二に肝癌の診断・治療における革新的超音波技術の臨床応用でございます。

慢性肝疾患は世界的に増加の一途を辿り、特に脂肪性肝疾患は生活習慣病として重要な課題となっております。また、肝癌診療におきましては、早期診断と適切な治療が患者予後に直結するため、その重要性は一層高まっております。超音波医学の進歩は目覚ましく、慢性肝疾患や肝癌の診断と治療において不可欠な役割を果たしつつあり、本研究会がその最新知見の共有と技術応用についての活発な議論の場となりますことを願っております。