大会長挨拶

ご挨拶

このたび、第78回日本人類学会大会を大阪にて開催することとなりました。
大会長を務めさせていただきます大阪大学大学院人間科学研究科の中野良彦と申します。

大会は2024年10月12日(土)、13日(日)、14日(月・祝日)の3日間、会場は梅田スカイビル会議室フロアで、対面にて開催する予定で、現在、鋭意準備を進めております。大阪での開催は1992年の第46回日本人類学会・日本民族学会連合大会以来となります。当時も末席にて開催のお手伝いをさせていただきましたが、今回は大会長として皆様をお迎えできますことを、大変、光栄に存じます。

今日の世界では、以前には考えられなかった様々な問題が頻出しております。感染症の世界的な蔓延、温暖化などの地球規模の環境異変、大規模な地震などの地殻変動といったものから、科学技術の分野に目を向ければ、AI技術や遺伝子工学の驚異的な発展、さらには、国際社会、政治、経済など、これまで以上に混沌とした状態へと突き進んでいるように思えます。

こうした中で、ヒトの本質を探る学問である人類学がどのように学術的貢献を与え、さらに未来に向かってどのような提言をしていけるのか、といったことを考えざるを得ない時期を迎えているのかもしれません。本大会がそうした意識への一つの場を提供することができれば幸いです。

大阪は2025年に万博を開催することもあり、国際的な観光地としてコロナ禍以前にも増して注目を集めております。皆様におかれましても、是非、本大会にご参加いただき、大阪の街と同様に活気のある討議を交わしていただきますことをお願いいたします。

2024年5月7日
第78回日本人類学会大会実行委員会
大会長 中野 良彦


第78回日本人類学会大会 実行委員会

俣野 彰三(大阪大学名誉教授)
中野 良彦(大阪大学大学院人間科学研究科)
設樂 哲弥(大阪大学大学院人間科学研究科)
後藤 遼佑(群馬パース大学リハビリテーション学部)
伊藤 幸太(産業技術総合研究所、人工知能研究センター)
岡 健司(大阪河崎リハビリテーション大学リハビリテーション学部)
長岡 朋人(青森県立大学経営経済学部)
古田 貴寛(大阪大学大学院歯学研究科)
菊池 泰弘(佐賀大学医学部)
西村 剛(大阪大学大学院人間科学研究科)
荻原 直道(東京大学大学院理学系研究科)

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