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公開シンポジウム

人類学関連学会 5 学会合同公開シンポジウム
『〇〇なヒト―ヒトの呼称も人それぞれ』

世話人中川 尚史 (日本霊長類学会会長・京都大学教授)
日時2022年9月19日(月) 14:00〜17:00
会場京都産業会館ホール北室(A会場)・同時オンライン配信
対象高校生・大学生・ほか

<後援>
京都大学大学院理学研究科、京都市教育委員会、京都府教育委員会
<助成>
日本学術振興会 科学研究費補助金 研究成果公開促進費(研究成果公開発表(B))


シンポジウムの背景

これまでも多くの知識人がヒト(ホモ・サピエンス:賢いヒト)の特質に着目したヒトの呼称を提唱してきました。ホモ・ロクエンス(話すヒト)、ホモ・ファーベル(工夫するヒト)、ホモ・ルーデンス(遊ぶヒト)、ホモ・ソシアビリス(社交するヒト)、ホモ・モビリタス(移動するヒト)などなどです。新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、われわれヒトの生活様式を一変させ、ヒトの根源的ともいえる特質を揺るがすにいたりました。唯一言語を操り、移動能力が著しく高く、自集団以外の他個体にも寛容で、一緒に集まることができるヒトという動物種が、移動すること、集まること、対話することの制限、禁止を余儀なくされたわけです。新型コロナの流行以前に、世界を席巻したと言えるのがイスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史−文明の構造と人類の幸福』です。本著作に象徴されるように、人類学には総合的な視点と知識が必要とされます。令和4年度日本霊長類学会と日本人類学会は、両学会共通の課題である「人類の起源とその進化」について改めて議論を深めるべく21年ぶりに連合大会を開催します。さらに、人類学および関連学問分野の発展を図ることを目的として発足した人類学関連学会協議会が毎年行っている合同シンポジウムの世話人が日本霊長類学会に当たります。


シンポジウムの目的

この千載一遇の機会を利用して、協議会参加団体である日本文化人類学会、日本民俗学会、日本生理人類学会にも協力を仰ぎ、コロナ禍で揺らいでいる特質を含めヒトの特質について総合的な視点から議論することを目的とした公開シンポジウムを開催することにしました。各学会の演者の先生方にはそれぞれの立場でヒトの代表的特質だと思われる呼称を演題として、講演していただきます。


講演内容(講演25分、質疑5分)

真野俊和(日本民俗学会:筑波大学大学院歴史人類学研究科)
『“民俗”に生かされるヒト、“民俗”を生かすヒト:土着と前衛』
金子守恵(日本文化人類学会:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
『モノを作るヒト』
前田享史(日本生理人類学会:九州大学大学院芸術工学研究院)『適応するヒト』
海部陽介(日本人類学会:東京大学総合研究博物館)『移動するヒト』
中川尚史(日本霊長類学会:京都大学大学院理学研究科)『寛容なヒト』

参加申込は本URL(https://forms.gle/jMmaWqvHxzS8CJmJA)から、あるいはリーフレットにあるQRコードからグーグルフォームで行ってください。申込期間は7月1日から8月31日です。人類学関連5学会の会員は事前申し込みなしでも入場可としますが、事前申込をいただいた方を優先とし、会場の収容人員を超えては入場できません。


高校生・大学生の皆さんへ

最後に、なぜ主たる参加対象を高校生の皆さん、大学生の皆さんとしたのかについて、説明を加えておきたいと思います。皆さんお気づきかもしれませんが、高校で人類学を学ぶ機会はほとんどなく、大学ですら人類学関連講義数は近年減少しているというアンケート結果があります。そして自然人類学の研究者の多くが所属するわれわれ日本人類学会や日本霊長類学会では若手の会員数が減少傾向にあり、そのひとつの原因が上記の教育機会の減少にあると考えています。さらに大学教育、そして研究においても学会が分かれていることに象徴されていることからも、文系の文化人類学、理系の自然人類学と離れた存在と位置付けられています。
そこで皆さんに人類学の魅力を届けることはもちろんですが、皆さんの柔軟な発想力を借りて総合的な視点にたった人類学を築く目的の追求のため、主たる対象とさせていただきました。会場参加に加えてオンライン参加も可能にし、皆さんからの質疑の時間を十分にとる予定ですので、奮ってご参加ください。


申込期間7月1日(金)〜8月31日(水)
申込方法登録用GoogleフォームのURLをこのページに掲載します
募集定員会場参加250名
問い合わせ先連合大会アウトリーチ係
asnpsj.koukai[at]gmail.com([at]を@に置き換えてください)
件名を「公開シンポジウム」としてください。

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